Vol.14 ホスト、蓮 ~番外編その1~
「ワタシじゃダメなの?」
「もう好きじゃないの?」
強いキミが震えてた
「二度と逢えないの?」
「何も言わないの?」
キミは涙こらえながら
「どこも行かないで。。。」
「一人にしないで。。。」
しがみついてキミが泣いた
キミを見れなくて
息も出来なくて
初めて悲しいKISSをした
「立ち止まらないで。。。」
「振り返らないで。。。」
泣きながらキミが笑った
砂浜に書いた
二人の名前は
静かに波にさらわれた
「DOLLS/Janne Da Arc」
一番ラッソンに多用した歌。
「カミュ ミッシェル ロイヤル バカラ」
デザイン、存在感、そして値段。全てをトータルして一番好きなブランデー。エースのお気に入りの飾りボトルの1つだった。通称ミシェル。当時の値段、120万円。
「ドンペリニヨン レゼルブ ドゥ ラ ベイ」
1年目のボクのバースデーで太客が入れてくれたシャンパン。通称ドンペリゴールド。当時の値段、80万円。
「レミーマルタン ルイ13世」
個人的に一番デザインの好きなブランデー。若菜サンがボクを初指名で来てくれた時に入れてくれた。通称ルイ。当時の値段で100万円。
「ヘネシー リシャール」
これもエースの飾りボトルの代表的なひとつ。通称リシャ。当時の値段で140万円。
どのお酒も原価はこんなに高くないが当時の歌舞伎町のホストクラブでのお酒の値段の相場は、銀座の超高級クラブの相場より高い。要は「世界一高くお酒を売っている場所」
普段呑んでいる高級なお酒の数々。
でもそれらは酒屋に行けば簡単に手に入るくらいの金額だ。
水商売の本質。
お客様は、お酒の値段を払っているのではない。
その「ミセ」の値段、その「ヒト」の値段、そしてその「時間」の値段を払っているのだ。
そしてそれを払っている、「自分」の値段というコトを忘れちゃいけない。
ボクが今尊敬しているヒトの言葉。
「水商売をしておきながら、誰も傷つけたくない」
この一見至ってシンプルなフレーズ。
それが可能であるならばその想いはこれ以上ないお客様に対しての思い遣りなのかもしれない。