「咲紀〜〜、どーしよーーー!」
「どしたん?」
「まだ、謝れてない…。」
そう。まだ、謝れてない。
朝のコト。
今は放課後。
「そうなん?あんたもばかやなー。ならこれから行くか!」
「…けど場所わかんない。」
「そんなん気にせん。とりあえず、図書館から行こうか!」
「うん!ありがと、咲紀。」
いつも明るい咲紀。
いつも私に勇気をくれる。
いつも私を笑顔にさせる。
本当に優しい人だ。
そして、私たちは図書館へと向かったーー。
ーガラララララッ
図書館のドアを開ける。
ーーバンッ
ドアが閉まる。
私たちの高校の図書館は普通の学校よりも少し…、いやかなり大きい。
「無事見つかるといいけどね…!とりあえず私はあっちの方探してくるね。」
「うん、ありがと!」
そう言って咲紀は入って右手のホラー小説がよく置いてある場所に。
私は入って左手の雑誌がたくさん置いてあるとこへと向かった。