「……や、山本くん。」
「……。」
ど、どうすればいいんだろう…?
違うところ行った方がいいのかな。
となりに座ってもいいのかな?
むしろお話しすべき?
いや、謝るべきか!
頭が混乱してゴチャゴチャになる。
数十秒が経っだ時、彼が立った。
「あっ…。」
ヤバイ。
申し訳なさが顔に出てる。
「……使えばいいよ。俺はもう読んだから。」
彼は本を持ち私の横を通り過ぎる。
な、何か言わないと…!
「あ、あの‼︎」
彼は立ち止まりギラリと横目で私を見る。
「お………おはよう!!!」
な、何言ってんだ私ーーーーー⁉︎
心の中で頭を抱える。
彼もキョトンとしている。
と思いきや、フッと鼻で笑い「おはよう」と返し去っていった。
ーーいい奴なのか悪い奴なのか分からない…。
今のはどっちかと言うとバカにされたよね?
絶対したよね?
そりゃ、私も変だったけど別に笑わなくったって…。
ーーって、
「謝るの忘れてた……。」
またやっちゃた…。