「僕を君が何と呼ぼうと構わない。…だが、こびとと呼ぶのは失礼だ。

僕はルク。人間、お前の名は?」


…ルクは、人間じゃない。
そんな事を幼い僕は悟った。


『…忘れた』

母親に自己紹介の練習をさせられた。それだけしか覚えてない…楽しい訳もないのだから。


「じゃあ、お前はコロ。よろしく コロ」

コロ…僕の名前は、コロ…か。