『…旦那待ってるんです。この辺で見ましたか?』 「…はい」 …この人、ミキトを知ってる…!? 「ツギハ、オマエダ…」 何だか…夢と同じ声がした。 …何? …この人、まさか…… 「ミキトハ、サキニコロシタ。…シンデシマエ…!」 夢と同じように…手が伸びてくる。長くて、細くて綺麗な指先… 怖い。怖い…怖い。 そして、気がついたときには…私は地上に存在しなかった。