「はぁ~・・・。」
思わずため息がこぼる。
ああ、私ってなんでこんなにだめなんだろ。
チャンス、いっぱいあったんだけどな~。
顔にかかった短めの髪をはらいながら、さらーに深く、もう一回。
「はああああああああああ~~~・・・・。」
すると、前の席のヒヨリが後ろを向いた。
「そんなため息ついちゃってー、なんかあったん?」
「んー、まあいろいろね~・・・。」
「そっかぁ~・・・。確かにこの時期、つかれるもんね~。」
ヒヨリがそう言いながら、窓から見える桜の木をながめる。
桜の木といっても、今は夏。
きれいな花びらなんて、これっぽちも見えない。
「だよねぇ~。私、あんまし夏好きじゃないし。」
「わかるー。うちは早く秋になって欲しい~。」
秋。
その言葉をきいた瞬間、去年のことがよみがえってきた。
『俺、明日さ。マコトに告ることにした。』
ほっぺをを真っ赤にしたコカゲの顔。
『・・・え?』
待って。
なにそれ。
私、聞いてない。
心臓が嫌な感じにドキドキしだして、唇をかんだ。
『お前に応援してもらえなかったら、こんな勇気でなかったと思うし。えーっと、その・・・。ありがと、な。』
なんで。
なんで、そんな顔で笑うの。
やめてよ。
それ、マコト用の顔でしょ。
私に向けないでよ。
思わずため息がこぼる。
ああ、私ってなんでこんなにだめなんだろ。
チャンス、いっぱいあったんだけどな~。
顔にかかった短めの髪をはらいながら、さらーに深く、もう一回。
「はああああああああああ~~~・・・・。」
すると、前の席のヒヨリが後ろを向いた。
「そんなため息ついちゃってー、なんかあったん?」
「んー、まあいろいろね~・・・。」
「そっかぁ~・・・。確かにこの時期、つかれるもんね~。」
ヒヨリがそう言いながら、窓から見える桜の木をながめる。
桜の木といっても、今は夏。
きれいな花びらなんて、これっぽちも見えない。
「だよねぇ~。私、あんまし夏好きじゃないし。」
「わかるー。うちは早く秋になって欲しい~。」
秋。
その言葉をきいた瞬間、去年のことがよみがえってきた。
『俺、明日さ。マコトに告ることにした。』
ほっぺをを真っ赤にしたコカゲの顔。
『・・・え?』
待って。
なにそれ。
私、聞いてない。
心臓が嫌な感じにドキドキしだして、唇をかんだ。
『お前に応援してもらえなかったら、こんな勇気でなかったと思うし。えーっと、その・・・。ありがと、な。』
なんで。
なんで、そんな顔で笑うの。
やめてよ。
それ、マコト用の顔でしょ。
私に向けないでよ。