むすっとしながら、仕方なく他のを探す。
次に選んだのは、清楚なデニム生地のブラウス。
下に合わせるチュールスカートも、いい感じ。
よし、次はこれだー!
って、思ったんだけど。
「それはダメ。私、明日着てくし。」
「ええー?」
またまた、ことわられてしまった。
他に、何を選べっていうんだー!
不満に思いながら、三度目の物色。
すると。
「こ、これちょーかわいいい!!!」
って言っちゃうような、洋服が見つかった。
短めの白デニムスカートに、前で結べるようになってる、チェックのブラウス。
さ、今度こそ!
「お姉ちゃんっ!これは?」
「えー・・・。」
「お願いっ!」
頭の上で手を合わせると、お姉ちゃんのため息が聞こえた。
「・・・しゃーない、いいよ。」
「いいのっ?!」
「やだけど。」
お姉ちゃん、マジ神!!
私はお姉ちゃんのお団子頭をつついてから、ぺこりと頭を下げる。
「ありがとねー!」
「ん。」
無愛想な返事を聞きつつ、私は向かい側にある自分の部屋に入った。
あー、それにしても。
「かんわいい、この服っっ!!」
ぎゅーっと抱きしめてから、一番見える場所に飾った。
これでよしっと。
満足しながら、またまたベットに転がって。
私はずっと、日曜日のことを考えてたのだった。
コカゲの笑顔を、思い浮かべながら。