手首は痣ではなく傷だからまだ残っている。 夏服を着るので包帯で隠した。 麗「夏服……始めて着た…?」 ―――コンコン 要「終わったか?行くぞ」 麗「ん」 必要なものをバッグに詰め、急いで部屋を出た。 要「お前…また厚化粧…」 麗「これじゃなきゃ駄目なの……」 要は何かを悟ったようだった。 それ以上何も聞いてこなかった。