麗「そ…なんだ……」



影山さんは思い出すように遠くを見つめていた。




影山「麗は?」



麗「ん…特に影山さんみたいな理由じゃなくて辞めたくなったからかな。

レイのお父さんは脅されて売人になってた。

だけどそれを私が殺した。

警察の依頼でね」



影山「…そっか……でさ、
“影山さん”じゃなくて“蓮”って呼んで」


麗「……蓮…?」


影山「うん」