「虎道寺くーーん ! ! 」
私がそう呼ぶと、虎道寺くんは驚いた顔で振り返った。
「お、おまっ.....何でここに ! ? 」
「偶然見かけたから気になって...........どうしました ? 」
私が聞くと、虎道寺くんは少し戸惑いを見せた。
「い、や......何でもねぇ。」
明らかに強がりだよね。
そもそも虎道寺くんが、花園女学院の前にいること事態、おかしい。
「隠さないでください ! ! 困ってるんでしょう ? ? 」
「わ、わかったって。言うから。」
私の強気の発言に負けて、虎道寺くんは渋々と頷いた。