「え...そうだったんですか...」
木に引っ掛かってるのに、取ってくれたんだね...
そんなにボロボロになってまで。
虎道寺くんは優しい人だ。
「それより早く、カツラを被ってくれ。」
「あ、はい。」
私は受け取ったカツラを頭に被った。
これで安心。
どうやら虎道寺くんは、見た目が男の子だったら平気らしい。
今度は目を合わせてくれる。
「........名前は ? 何て言うんだ ? 」
「栗山 未来です。」
「そうか。俺は虎道寺 昌宏〈トラドウジ マサヒロ〉。」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…