瞬間、飛ばされるカツラ。


こんなことってあるの ! ?


「ま、待って ! ! 」


急いで手を伸ばして取ろうとしたけど、届かず。


そのまま屋上から下へと落ちていった。




どうしよっ..... ! !


私の本来の髪の毛が露になっている。


この状況じゃ校内を歩き回れないし、ましてやカツラを取りに行くこともできない。


「そうだ... ! 携帯で拓海くんに電話して取ってきてもらえば.........」


絶対文句を言われるだろうけど、この方法しかない。


私は胸ポケットから携帯を取り出して、番号を入力した。


そのとき____







「.......避けろ ! ! ! 」


後ろから誰かの声が。