「すごい.... ! 本がいっぱいある ! ! 」
執事室は棚という棚の中に、本がズラーーッと並べてあった。
なるほど ! ここは書斎という訳かぁ。
そんなことを1人で納得していると、鳩場さんにソファに座るように、促された。
「何か......鳩場さんらしい部屋ですね ! 」
「そうですか ? 」
私の前に紅茶が出される。
そして鳩場さんが向かいのソファに座り、いよいよ藤堂家のことを、教えてもらうときがきた。
私がずっと気になっていた、拓海くんの両親のことがついにわかるんだ ! !
そう思うと、私の胸は、嬉しさで高鳴っていた。