高良くんから、どす黒いオーラが流れだす。
空気ががらりと変わって重々しくなった。
こ、怖い......
「わ、わかりました。遊城さんの仰せの通りに。」
高良くんの気迫に負けて、瑠花くんが渋々と了解した。
すごーく嫌そうな顔だけど。
「だったら、最初から従え。」
いつもの高良くんに戻り、満足気な表情を浮かべている。
その様子を見て、私はホッとするとともに、言い知れない不安にも包まれた。
改めて住む世界が違うことを、実感させられた気がして。
.......これが、権力者独特の力みたいはものなのかもしれない。