さて、どうすっかな……
下手なことをすれば、俺も罪に問われる。
知りませんでしたーなんて言い訳は通らないだろうし、それ相応の覚悟が必要だ。
となると、より成功率の高い方法がいい。
……多少のリスクはあるけど、やっぱあれしかないか。
鞄の中から自分のノートパソコンを取り出し、起動させる。
これは少し小さめでデータ量も少ないが、部屋にあるパソコンを取りに行く時間もない。
とりあえずこの状況を凌げればいい。
「え、なになに!?歩がかわりに国防総省訴えてくれるの?」
「んなわけねぇだろ。俺は国防総省に何の恨みもねーし」
「母親がセクハラ受けたってのに!?」
「手出されるような格好してるからだろ」
「我が息子ながら、冷たいなー。じゃあ何するつもりなのよ?」
「そのパソコンを使って、"ある事"をしようとしてる」
「え?」
俺が指さしたのは、母親のパソコン。
既に画面が真っ暗になっている。
でもあと数分はもつはずだ。
その間に、カタをつけねぇと。
「おい母さん、暇ならハンマー持って来い」
「は、ハンマー?何に使うのよ?」
「いいから早く」
「分かったわよ…」
俺を不審な目で見ながら、母親は小走りでハンマーを取りに行った。
あー、やっと静かになった。
さてと……ハッキング再開だ。
確か、母さんはブログをやってたはずだ。
そこから入り込むか……
ー※途中経過はご想像にお任せします※ー