「……真浩」


「んー…?」



たった一回拒否られたからって、諦める?


一度『仲間』って、『友達』だって思った奴を、簡単に手放すのか?



……そんなの、俺のポリシーに反してんだよ。


って言ってもまぁ、今思いついたけど。



「ちょっとさ、真浩に頼みがあんだ」


「頼み?」


「あぁ。
……『怪物』の異名をもつ、榊真浩に、な…」



ベッドの上のハサミを手に取ってそう言うと…



「ふぅん……楽しそうだね」



真浩は、ニヤリと口角を上げた。