シンとしている倉庫。
俺の言葉が予想外だったのか、誰一人として口を開かない。
あの榊でさえ、俺を凝視して黙りこくっている。
……その沈黙を破ったのは、総長だった。
「…俺とやりたいなら、そいつら倒して上がってこい。そうすれば考えてやる」
そいつら…というのは、多分、目の前にいる雑魚たち。
この人数を倒すのは少し疲れそうだが、出来ないわけじゃない。
「ハッ…それだけでいいなら、5分でやってやるよ」
「その減らず口、いつまで持つか見ものだな。……せいぜい階段までたどり着け」
少し口角を上げた総長は、幹部室らしき部屋に入って扉を閉めてしまった。