銀髪はすぐに声の主を見つけ、手を振る。



「おー、蓮央」



蓮央…

総長か?


一度顔を見ておこうと思い、銀髪が手を振る方を見ると……



そこには、恐ろしく綺麗な容姿の男が、立っていた。



これでもかってほど整った顔立ちに、銀髪と同じくらいの高身長。


そして何より目を引いたのは、その髪だ。


空のように青く、透き通るような美しい髪。


その美しさに、思わず息を呑んだ。



「諒真…その2人が、お前が言ってた奴らか?」



倉庫の2階の手すりから見下ろしている総長が、銀髪に尋ねた。



「あぁ。歩と、真浩だ」


「…その赤髪は、どっちだ?」


「歩のほう」



総長の視線が、銀髪から俺に移る。


鋭くて、真っ直ぐな瞳。


その目に全てを見透かされているような気さえしてくる。