──ガラガラッ……
扉を開けて見えたのは………
たくさんの人、人、人。
少なくとも200人はいる。
いろんな色の頭をした男たちが、広い倉庫の中で騒いでいた。
「あ、諒真さん!!」
「お疲れ様っす!!」
銀髪に気がつき、声をかけてくる男たち。
……こんなチャラ男でも、信頼はされてるんだな。
「おぅ、お疲れ。悪いことしてねーか?」
「ハハ、してないすっよ〜!強いて言えば酒タバコくらいっすかね?」
「酒はいいけどタバコは控えろ。体に毒だ」
「うっす!!」
男たちがそう返事をしたとき。
「諒真」
低くてよく通る声が、倉庫に響いた。