「お前くらい強かったら、きっとNo,1になれると思うんだよ!!なぁ頼むよー」
何だよ、そのホストの引き抜きみたいなスカウトは。
「だから断るっつったろ。俺は誰ともつるまねぇ」
「一匹狼ってわけか。でも、この時代、孤独な不良には厳しいぜ?小さい者は大きなチームに潰されて終わりだ」
「……誰が、1人で生きるっつったよ」
チラリと銀髪に目を向け、ため息をつく。
この男は何も分かっちゃいねぇ。
俺が何を求めてるのかを。
「…卒業したら、俺は、王蘭高校に行く」
「王蘭……?っ、まさか、お前…!」
「そのまさかだよ。
……俺は【桜蘭】に入る」
俺が求めているモノ……それは、力。
仲間なんていらない。
居場所を求めてるわけでもない。
ただ…力が欲しい。
誰もが敵わない、力が。
だから、世界No.1の族、【桜蘭】に入る。
んで、その総長を潰してやる。
そう言うと、銀髪と榊は目を丸くした。