「……オイ銀髪」
「な、何だっ!?」
ギロリと、銀髪を睨みつける。
「何で俺……裸なんだよ」
裸、と言っても、全裸ではない。
下半身は見慣れぬズボンを身につけているが、上半身は裸。
プールでシャツを脱いだとはいえ、Tシャツは着ていたはずなんだけど。
「あ〜、そのことか!びしょ濡れだったから脱がせたんだよ!」
そういうことか。
別に着替えのことは気にしねぇけど、少し寒い。
10月とはいえ、プールに飛び込んだわけだし。
「…榊、パーカーか何か貸してくんないか」
「え?あ、そっか、寒いよね!ごめん!」
そう言って寄越されたのは、黒いTシャツ。
それを着て、ベッドから出た。