バシャンッという音とともに、「うわっ!!」という銀髪の叫びも聞こえた。


続いて、水しぶきが上がるのが水中でも見える。


突然のことに、銀髪は対応できていない。



……やるのは、今しかない。



水を吸って重くなったシャツを水中で脱ぎ捨て、銀髪の目の前で顔を出す。



「っうわ!?お前一体どこから……」


「口、閉じてた方がいいぞ」


「……う、嘘だろっ!!?」



銀髪の頭を両手で固定しニヤリと笑うと、俺が何をするのか悟ったそいつは慌て始める。


…それを許す訳が無い。



「嘘じゃねぇよ」



その言葉と共に──…





───ゴォンッ!!!





目の前に火花が飛んで、何も見えなくなった。