180はありそうな長身で、綺麗な銀髪の男だ。


そいつは焦って走って来て、俺を素通りして榊真浩に駆け寄る。



「真浩!!助けてくれ!!キッチンがやべぇことになってんだ!!」


「えぇー…またですか、諒真さん……」


「頼むよ、俺じゃあ手に負えねぇ!!」


「はいはい…。やってきますから、栗原君を部屋に案内してください」


「栗原君?……って、この赤いやつか?」



銀髪が俺を指さす。


ちょっと待てよ、何で俺がこの家に遊びに来たみたいになってんだよ。



「おい、俺は……」


「じゃあ宜しくね、諒真さん!」


「任せとけっ!」



その返事を聞いて、榊真浩は家の奥へと駆けていった。