「お疲れ様でした〜」
ついに迎えた、【睡蓮】との戦いの日。
真浩たちと合流する前に、俺は近くの美容院に寄った。
髪を染め直して気合を入れるためだ。
目の前の鏡に俺が映っている。
今回は少し薄めの赤にしてみたが、前よりこっちの方がいいかもしれない。
「いかかですか、お客様」
「あぁ…いい感じっすね」
新しい色に満足した俺が美容院を出ると、冷たい風が頬をなでた。
「...寒いな」
11月に近づいているからか、前と比べてかなり寒くなった。
少し前までは、薄手で出歩けていたのに。
...さて、集合場所に行くか。
この3日間ずっと新作のゲームに明け暮れてた俺は、真浩たちには会っていない。
家に来ても邪魔だからと追い帰していた。
だからまぁ、2人に会うのは3日ぶりってわけで。
少し怒られるかもしれないな。