「...これ投げたの、テメェか?」



もともと教科書なんか入っていない俺の鞄を掲げ、リーダーが聞いてくる。


...イエスと言ってもノーと言っても殴られることは確かだな。

ここは下手に弁解しないでおくか。



「...そうっすけど」


「俺らが誰か分かって投げたのか?あぁ?」



知るか。

つか、お前らが誰であっても俺には関係ねーし。


関係あるのは、このバカだろ。


と、後ろにいる泉里にちらりと目を向けた。


あろうことか、楽しそうに笑っている。



・・・殺す。



もうマジで面倒くせぇ。

何で俺がこいつらに恨まれなきゃならねーわけ?


さっさと済ませて帰ろ。



「...あー、すんませんした。
今後気をつけるんで帰っていいすか?」


「あぁ?ふざけんな、お前。
病院送りにしてやるよ」



はー...めんどくせぇ。


ダルイ。

帰りてぇ。


それしか感じない。



……もう、どうにでもなっちまえ。