次の日。
「おはよう!色葉!」
「おはよう!」
昨日は爆睡したな...。
「ほら!席に着けー!」
担任が入ってきた。
「ってことで、学級委員!職員室きてくれ!」
今行くのかな?
横をチラッと見た。
ガタッと荒崎くんが立ち上がった。
今行くんだ。
ガタガタッ
慌てて立ち上がった。
ククッと小さな笑い声が聞こえた。
横を見たら
荒崎くんは堪えるように小さく笑ってた。
そんなにおかしかったかな?
首を傾げながら廊下にでた。
「じゃあ、このプリントと教科書。配っとけって指示だから配っといて。」
パシリじゃん。
プリントと教科書の束。
私の目の前に教科書。
荒崎くんの目の前にプリント。
私はやっぱり重い方を持たないとダメだよね。
私が手を教科書に伸ばした時、スッと横から手が伸びてきた。
「愛内さんはプリント持ってって」
荒崎くんはそう言うと、軽々と教科書持って職員室を出て行った。