ガチャ...
「ただいまー」
あの後、すぐ美嘉とは別れた。
彼氏がいるらしい。
残念ながら同じクラスじゃないけど、って悲しんでたなぁ。
彼氏なんて私には程遠い話だ。
永遠にできる必要性ないしね。
薄汚い畳の上に寝っころがる。
美嘉、こんなオンボロアパートに住んでるって知ったら昔の人達みたいに離れて行っちゃうのかな...。
やめたやめた!
こんなこと考えたってしょうがない!もっと前向きに!
高校生活は大変そうだけど、友達もできて楽しくなりそうだし。
荒崎くん...。
下の名前なんて言うのかな。
なんで、荒崎くんがまた出てくるんだよ。関係ないじゃん。
荒崎くんとは学級委員以外では関わらないしね。
あぁ、眠い。
寝ちゃいそう。
私はその時、意識が途絶えた。