「あの子なんか産まなきゃよかった」 「あいつは中川家の恥だ」 夜中のリビングにそんな声が響く。 その声を聞いてしまった琴梨。 最初は誰の事を言っているのか分からなかった。 ただ、話を聞いてくにつれ、自分の事だと気付く。 「なんであの子だけ可愛げがないの!」 「夏海はあんなに甘えるのに。 それにひきかえ琴梨は…。」