そのざわつく教室で、未だ昏々と眠りつづける小泉くんに自然目が行く。
「……ねぇ、小泉くんて、まだ部活やってなかったっけ?」
梓に向けて小さく問う。
進学校である我が校は3年生で部活を続ける生徒はごく限られている。
試合やコンクールに勝ち続けている部活、若しくは、推薦を受けるため。
彼は確か、スポーツ推薦で進学するためにまだ部活に顔を出していたような気がする。
「…ぅ、終わり?」
ふわぁ、と大きなあくびとともにその大きな体もむくりと起き上がる。
「終わってるよ。テスト中からずっと寝てたでしょ~?」
梓が、にこやかに答える。
「んー、でも問題はちゃんと解いたから問題無いだろ?」
まだ眠そうな目を擦りながら、梓に返して荷物をまとめはじめる。
そんな小泉くんと梓のやり取りを、微笑ましくも複雑な思いで見つめる。
「……ねぇ、小泉くんて、まだ部活やってなかったっけ?」
梓に向けて小さく問う。
進学校である我が校は3年生で部活を続ける生徒はごく限られている。
試合やコンクールに勝ち続けている部活、若しくは、推薦を受けるため。
彼は確か、スポーツ推薦で進学するためにまだ部活に顔を出していたような気がする。
「…ぅ、終わり?」
ふわぁ、と大きなあくびとともにその大きな体もむくりと起き上がる。
「終わってるよ。テスト中からずっと寝てたでしょ~?」
梓が、にこやかに答える。
「んー、でも問題はちゃんと解いたから問題無いだろ?」
まだ眠そうな目を擦りながら、梓に返して荷物をまとめはじめる。
そんな小泉くんと梓のやり取りを、微笑ましくも複雑な思いで見つめる。