校内処刑Ⅱ



俺が怒鳴り散らしている3年生を押さえていると、沙羅が近寄ってきた。
すると、正義部の一人。斉藤一弥が走ってきて、沙羅に飛び掛かった。

一「やめろ!殺すな!!」
沙「ちょっと!離しなさいよ!!」

沙羅は、何とか斉藤から逃れようと刀を抜いた。
それでも斉藤は沙羅を離さなかった。

沙「離してよ!!あなたも死にたいの!?」
一「俺を殺して気がすむなら殺せ!!」
沙「何言ってるのよ!!」

そう言って、沙羅が勢いよく振り返った瞬間…。


ーズシャア!!

キャーーー!!っと女子の悲鳴が響きわたった。
あーあ、また殺ったかぁ。
沙羅が振り返った瞬間、刀が斉藤の腹から肩までを斜めに切り裂いた。
斉藤の返り血で、沙羅の顔や服には赤いしみがついていた。
沙羅は、斉藤に近づいた。
斉藤の斬られた断面は、肺が見えており、心臓も見えていて、微かに脈打っていた。
沙羅は心臓を手にとり、ギュウっと握った。

一「があ!!ぐっ、かっ!」
沙「ふふふ」
磨「一弥ぁあああ!!やめて沙羅!!」
隼「磨奈!見ちゃダメだ!!」

わぁああ!!っと、百井磨奈は泣いた。

沙「あらあら、斉藤君ったら。もっと生きたかったでしょうに。」

そう笑いながら、沙羅は斉藤の心臓をグチャッと潰した。

龍「沙羅、こいつらどーすんだ?」
沙「処刑するけど?」

そして近づいてきた。

3年「来るな!!この、悪魔が!!」
3年「くたばっちまえ!!」

3年生達はそろって沙羅に暴言をはいた。
すると沙羅は、

沙「少し黙って貰えますか?先輩?」

と、笑って言った。
3年生は、顔を青くして震えた。
俺と昌人、優磨も、その笑顔にゾクッとした。
その笑顔は、目は笑っておらず、斉藤の返り血がついていた。
まさに、スマイルキラーの顔だった。

沙「さぁて、先輩がた。死ぬ覚悟はできてますか?」
3年「あ、あ、ぁあああ」

3年生はガクガクと震え、泣き出した。

沙「罰せられる者、〇〇〇〇、〇〇〇、
〇〇〇〇〇。あなた方は、校内での暴力。薬物。そして、殺人。よって、首斬りの刑にする。」

そう言って、沙羅は刀を振り上げた。

3年「やめ、ろ」
龍「三人まとめて殺るのか?」
3年「やめてくれぇ!!」
沙「えぇ、」
3年「いやだぁ!!」
沙「さようなら、先輩方。地獄で会いましょう。」
3年「ぎゃああああ!!!」

ーザシュウッ!!

沙羅が刀を降り下ろした瞬間、俺達は返り血がかからない範囲に逃げた。
そして、3年生達は首を斬られ、そこから血がブッシャアア!!っと噴き出した。

沙「うわぁ、やっぱり三人は厳しいかぁ。」

沙羅は、斬った首を持ち上げじっと見つめて言った。

磨「うぐっ、おぇ」
陽「磨奈…」

その光景に耐えられなかったのか、吐く者がでてきた。

龍「沙羅。ほら、これ。」

俺は沙羅にジャージを渡した。

沙「ありがと」

そう笑って言って、舞台袖で着替え始めた。

龍「これで、校内処刑を終わります。」

沙羅が着替えているから、俺がかわりに言った。