校内処刑Ⅱ


ふふふ、バカな人。こんな単純な手に引っかかるなんてね。

磨「じゃあ、私行くね!」
昌「あぁ、じゃあな。」

白井君は、笑顔で手を振ってきた。
その姿に、不覚にもカッコいいと思ってしまった。



磨「陽、この状況は何?」
陽「依頼者さんだよ?」
磨「じゃなくて、何で血だらけなの?」

私が部室に行くと、陽、隼輝、一弥と、もう一人男子生徒がいた。
その子は、顔から血を流しており、目には痣があった。

磨「君、どうしたの?誰にやられたの?」

私が優しく聞くと、その子は目を潤ませて口を開いた。

男「うぅ、3年の、不良グループ、に」
一「かつあげされてたのを、俺と隼輝が助けたの。」

男子生徒が苦しそうに喋るのをみかねて、一弥が手助けした。

磨「で?どうしたいの?」
男「……できれば、あいつらを退学にしてほしい。」

うーん。難しい依頼ねぇ。

隼「どうすんだ?」
昌「俺に任せてくんねぇかな?」
磨「白井君!?」
男「な、何で裏生徒会が…」

驚いた。ていうかどうしよう。任せるって、どうしようというのだろう。

昌「俺が、そいつらを退学にしてやるよ」
男「そんなことできるの?」
昌「あぁ、安心しな。俺は裏生徒会を抜けたんだ。」

そういえばそうだった。

磨「どうやって?まさか、沙羅に頼むんじゃないでしょうね?」
昌「んなわけあるか。じゃあ、俺行ってくるわ」

そう言って、白井君は出ていった。