しばらく魚などを見て歩いていたが、少し疲れたので
 外にテラスのあるレストランで休憩することになった。


「ミアも楽しんでくれてるみたいで良かったよ!」

「うん。私、こういうところすごく久しぶりに来た・・」

「ん。そんな感じする。」

「何それ。」

「いや。でもホントここはいいとこだな~・・」

「うん・・・。」


2人はしばらくテラスから見える海を眺めてぼんやりとしていた。
と、ふいに章平が言った。


「やっぱミアはここに連れてきてよかったよ。」

「え?」

「いや。ミアがさっき言ったみたいに、クラスの奴らはこういうとこの
良さをわかってくれないからさ・・・」

「そんなものでしょ。私からすれば章平が来ることも意外なんだし。」

「だからこそ、ミアがわかってくれると嬉しいんだよ。」

「そう。」

「ホント、ありがとな!」

「いや私、何もしてないし。」

「ははっ、そう言やそうだな!よし、また見てくるか!」

「そうしよっか。」