キーンコーン・・・
「じゃあ今日はこれで終わりな!次の時間テストだからな!!」
授業が終わり、昼休みになる。
「ミ~ア~!!一緒にご飯食べよー!!」
「しょっ・・・章平?!」
-屋上-
「あのさぁ、毎度ながら言うけどあんな目立つ呼び方やめて!」
「え~、だってあれぐらいやらなきゃミア無視するでしょ?」
「・・・・・・。」
「図星でしょ??」
ーそう。あの名前を教えた日以来、水野章平は休み時間や昼に
必ず私の所に来るようになった。
「なんでそんなに絡んでくるかなぁ・・・。」
章平は何処のクラスにもいるような明るくて、人懐っこい
いつも誰かがそばにいるような男の子だった。
だからこそ、そんな人が私の隣で笑ってるのが不思議だったんだ。
「だってミア、一人でいるともったいないな~って思って。」
「は?」
「だってミアみたいな可愛い良い子が一人でいたら俺、放っとけないし。」
「はっ、はぁ?!」
「あ、照れた?」
「照れてなんかないっ!!」
相変わらず章平はこういう私をびっくりさせる発言が多かった。
章平、と呼んでいるのもほぼ強制的に決められたんだ。
「それにさ、せっかく知りあったんだし仲良くしたいじゃん!」
「私には・・わからないな・・・」
「え?なんか言った?」
「いや、別に。」
「・・そ?あっ、そうだ!ミア、今度一緒に遊ばない?」
「え?」