「あの、図書局ってどんなことするんですか?」

「図書委員会と連携して図書室の掃除したりとか・・そんなものだね。」

「そうなんですか~今日はしなくていいんですか?」

「特に僕らはすることないんだ。図書委員の方が人数多いし・・」

「は、はぁ・・・」


   それって・・・本当はよろしくないのでは?
  
   なんて考えていると、先輩が急に言った。

「よし!じゃあ行こうか!!」

「え?何処にですか?」

 
   先輩はニッと笑って答えた。


「体育館♪」

「・・・ええぇ?!なんで体育館・・って、せんぱッ?!!」

「行くよ!」

 
   私が話し終わるのも待たず、先輩は私の手を握り

   廊下を走り抜けて行った。


「よっしゃー!誰もいない♪」

「はぁっはぁっ、体育館なんか来て何するんですか・・ッ」

「ん~、とりあえずバスケでもする?」

「・・・え?」


            ・
             ・
             ・

 
        ダンッ!!!



「はぁはぁっ・・先輩強いです~・・・」

「て、天和さん大丈夫?」

「ぜんぜ(ん)、だいじょう(ぶじゃ)、ありませ(ん)っっ!!」

「ちょっ、ちょっと待ってて!」


  
   先輩はどこかに走っていった。

   先輩・・全然暗いわけでもなんでもないよね・・・

   話しやすいし、こんなにスポーツもできるし・・・


   それに、このとき確かに

   私はどこか先輩に惹かれる思いがあったんだ・・・