唇をはなしてから先生を見ると、また真っ赤な顔をして私を見てた。


先生はとてもとても優しい目で私を見つめてくれていて、私は恥ずかしくて俯いた。


先生は私の向きをくるっと変えて背中をポンと押した。




「さあ…体も冷えてます。そろそろ帰らないと。」



「……はい」


私は家の扉の前まで行って振り返って手を振った。



先生も軽く手をあげて答えてくれて、私は家に入った。



急いで2階へ上がって窓から駐車場を見ると、先生が車に乗りこむところだった。



「先生~っ」



先生はその声に気づいて、私の方を見てもう一度手をあげて車を発車させた。



車が見えなくなるまで見送ったら、私は窓を閉めてベッドに飛び込んだ。



「うぅ~っ!!!!幸せだよぉ~…」



枕に顔を伏せてう~とかあ~とかワケのわからない奇声を発っしてると携帯が鳴った。



見ると雪からだった。



―――――――
Re:幸せか~!!!!!

どうだった?
明日また話し聞かせてね(`∇´ゞ

―――――――


私は適当な返事を打ち返して幸せな気持ちに浸っていた。



……私、先生の彼女なんだあ…



どうしよ…嬉しくて泣きそうだあ…



先生のこと好きなことあきらめなくてよかったあ…!!!



ベッドの上で今日のことを考えてるといつの間にか寝てしまっていた。



―ピピピピ―


「ん…寝ちゃってたんだ…今何時…?」


私は近くにあった時計を見た。



「……7時30分かあ………って私昨日お風呂入ってない!!!!!」



私の家から学校は徒歩20分ぐらい。


「お風呂入らないと――っ」



私は今までにないスピードでお風呂にはいり用意をすませ、家を飛び出……そうとしたらパパがバイクにまたがってヘルメットを持って待ってくれてた。



「パパ、ナイスっ!!!」



バイクで学校に向かい、着いたのは8時25分。


やっばい…あと5分で朝礼じゃん!!!