先生の車が家の近くの人気のない駐車場に着き、私は車からおりた。


あ～…


先生と離れるのやだよ～…


そう思って俯いていると、先生が車から出てきて、私を抱き寄せた。



「また、明日会いましょう」



そう一言だけ言うと、先生は私の頭をなでて一枚の紙を渡してくれた。



私がその紙を見て首を傾げていると先生は、

「俺のアドレスと番号です」


と言った。



「教えてくれるの!?」


私が聞くと、先生は


「彼女ですからね」

と言った。



「またメールしますね？」

「えぇ。待ってます。」




私はその会話を終えると名残惜しげに家に帰ろうと歩きだした…



「……りんっっ!!!」


「え…？」


いきなり名前を呼ばれ振り返ると顔を真っ赤にした先生がいた。


「………愛してる」


消え入りそうな小さい声でそっとつぶやく先生が愛しくて、嬉しくて……


私は涙がでた。


泣きながら先生のところに駆け寄ると先生は何も言わず抱きしめてくれた。



今度はキツくキツく抱きしめてくれた。



「絶対メールします…!!!」


「うん。待ってる。」


「電話もイッパイします………!!!」


「あぁ。楽しみだ。」


先生は私の肩を持って私をはなさせた。



そして、先生が私の顔をあげさせ


頬を優しくなでてくれた。


「愛してるよ、りん。｣


そう言って、先生は私にキスをした。