「はいっ!!!そこまで~っ!!」


私たちはすっかり椿さんのことを忘れていた。


『あっ……』


「イチャイチャするなら出ていってね!!!………あっ!!りんちゃん!!」


「何ですか?」


椿さんが近づいてきて私の耳元でささやいた。


「一登はたぶんりんちゃんが初恋だよ!!がんばれっ!!何かあったらいつでも来てね!!!」


私は椿さんを見つめて力強く言った。


「はいっ!!絶対離しませんっ!!!」


先生を見ると先生は私を見つめて微笑んでいた。


幸せっていう気持ちが溢れてやまなかった。


このままずっと先生のそばにいたかったけど、先生は次の時間に授業があったので行かなきゃダメだった。


「木村…今日放課後送るから教室で待ってて。」

「はぁい。わかりましたっ!!!」


私はデレデレの笑顔を先生に向けた。



先生は私をもう一度ぎゅっと抱きしめて

「離れたくないな…」

と言った。

私はその言葉が嬉しくてまた頬がゆるんだ。


先生は名残惜しそうに私から離れ、頭をなでなでしてくれた。


「いってくる。…絶対待ってろよ?」

「うん。わかった。」