「せんせ…?」


先生は私を離そうとしない。



「好きだよ」


先生は私を抱きしめる力を強めて言った。


「……ほんとに?」


「ほんとです。」


私は嬉しくて涙が出た。


「先生…」



「…何ですか?」


「私も大好き。」


「……。」

「あれっ?…もしかして…照れちゃった?ねぇ照れちゃったの?先生!!」


そう言いながら先生の腕の中から先生を見上げると、先生は顔を耳まで真っ赤にしていた。

「……先生…かわいい!!」


そう言うと先生は、何言ってるんですか!!とか言いながら、片手で顔を隠した。



ますます真っ赤になっている先生が愛しくて愛しくて、私は先生に回していた腕に力を込めてぎゅっと抱きしめた。




好きだよ…って伝わるように。