家に帰ってから自分の部屋でぼーっとしてると私のケータイが鳴った。

誰だろ~?

「もしもし…?」

「あっ!!もしもし?りんーっ?」

「…雪?」

「そうだよ~!!!りんの様子が変だったから心配で電話しちゃった~」

電話の向こうで雪がえへへと照れくさそうに笑った。

「そっかあ…ありがとう」

「……大丈夫?りん…」

雪のその優しい気遣いに私はまた泣きそうになった。

「ん~…わかんない」

「りん…私に話してくれないかな?話すだけで楽になったりするよ?」

そうなのかな…?

「私に話してよ…りんのことすごく心配なの。」

私のことをすごく心配してくれる雪……。私は雪に話す事に決めた。

「わかった…。心配かけてごめんね…。私が悩んでるのはね…」

私は自分の気持ちを全部話した。

話していくうちに余計な気持ちはなくなっていって…ただ単純に先生のことが好きだという気持ちだけが残ったんだ。


雪は私が一つ一つ話すのをただただ聞いてくれた。