水希side


別れ際椿の手を離したくなかった。
離してはいけないと思った。
だけどそれはおれのわがままだから…



パトカーの音が聞こえる。



それよりも、今日…
椿にとって幸せな時間になったのかな?


!?
でっかいクラクションが鳴り響く…
何かが潰れる音がした…

同時に寒気がした。
良からぬ気がした。
そして、その音は、椿のいる方から。
俺は急いで椿の元へ行った。