君の横顔はとても綺麗だ。

白く透けた肌に、ピンク色のルージュの唇。

僕は、その君の横顔を見るたびに、胸がドキドキする。

これが『恋』なのかな?

きっとそうだ。

僕の初恋の相手は君。

ろくに口も聞けないほど、君は学校中の人気者。

地味で目立たない、影の薄い僕。

だから、僕の初恋は実ることはないけど、僕は君の綺麗な横顔を見るだけで、幸せな気持ちになる。

でも、君が、クラスメイトの奴と付き合っていると噂になった時、僕の胸はズキリッと傷んだ。

『恋』って、幸せなことばかりじゃないと、初めて知った。

君のことを想うと、苦しくて、どうにもならなくなるものだと知った。

僕の初恋は、実ることなく、終わった。

切なくて、苦しくて、それでも、幸せを感じることができた僕の初恋。

本当に君のことが好きだったんだよ。