ジリリリリリリリリ!
布団から手を出し手探りで目覚ましを止める
眠い。もう一眠りし「翔太!今日から新学期でしょ!早く起きなさい!」
母親に起こされ
したかなく起きて制服に着替える。
「あ、今日から高校三年生なんだ。」
そう考えると、何だか少し学校に行くのが楽しみになった。
朝ごはんを済ませ家を出れば、いつものように直樹が待っていた。
「おせーぞ翔太!」
「うるせっ」
このやりとりもお決まりだ。
「いやぁー、今日から俺らも高3だってよー!どうするよ!」
直樹がウキウキした様子で話してくる。
「クラス替えもないし、特に何も変わらねーだろ、その前にお前、大学大丈夫か?」
「それ言わないでよぉ、翔太くんっ」
「くん付けやめろ、きもちわりぃ」
「えっ、ちょ!翔太!あの子めっちゃ可愛くねぇ!?あんな子いたっけ!?」
言われたままに見てみると、桜の木を眺めているうちの制服をきた人が立っていた。
「1年とかじゃねぇの?」
「ちがうって!俺らの学年の色のリボンだよあれ!」
「なら、転校生?」
その時の俺は、彼女に何の興味も持たなかった。