〔はぁー。昨日はいろいろあったなー。疲れたよ〕水乃はぼそぼそ言いながら歩いて登校していた。バレッタの中からディーネが出てきて。
「水乃ちゃん?もしもーし?」水乃は周りを気にしながらボソボソディーネに
「あんたそんなちっさい体でしかもういてるんだよ!少しはばれないように飛びなさいよね!」するとディーネは目を丸くして、少ししてから笑い出した。
「ふふふ。水乃ちゃんにしか見えてませんよ!私の姿は私の来世の人にしか見えないんですよ。」水乃は少し安心して学校に着いた。今日一日も、平凡にすごした。賞金首ノートには何も書いていないし、暇な1日だった。
「そーいえば水乃ちゃんずっと気るのやってくれるの?」
「まぁ、平凡な日々にあきあきしてたからねー。たまにはこうゆうのもいいかなーって。」ディーネは微笑みながら
「ありがとうございます!」
〔ふふ、素直じゃないんですね〕
放課後野球部の様子を少し見に行った。井田くんは前にまして、イキイキしていた。森本くんはやる気なさそーだけどがんばっている。水乃は少し安心して下校することにした。振り返った瞬間大きな体にぶつかった。
〔いった。〕
「ごめんなさい。」上を見上げると、ざっ不良なかおの男子が立っていた。
〔ヤバい人にぶつかっちゃったなー。めっちゃ見てるよ、しかも睨んでるよー〕
「あ、あのほんとすみま…」
「おまえもいんのか。」
「えっ、」
「なんか変なこと言ってるちっちぇー王子様」水乃震えながら
〔まさかこの人見えてるの!?でも王子って〕
「えっ?なんだって?女の前世はお姫さんだって?さきにゆえよ!はずいだろが!」
〔ん?〕
「う、うぅぅん!えー、お前にもいんのか、なんか変なこと言ってるちっちぇーお姫さん。」
〔いい直したー!何もなかったことにしてるよ。〕さっきからずっと考え事をしていたディーネがやっと口をひらいた。
「この子まさか!」
「なに、なんなの?」水乃は小声でディーネに言った。
「はやくこたえろよ!!」
「は、はいー!!!」水乃はびっくりした反動でびくっとなった。
「えっと。その。」ちっと舌打ちして、男子が近づいてくる。
「えっ、なんなの!?」んっと堪えた瞬間。右手の人差し指をおでこに当てた。つむっていた目をかためあけた。するとさっきまでいなかった、ちいさな男の子が男子の横にういていた。
〔だれだろ〕水乃は考えてみた。どこか同じのような。そーだ!ディーネとにている。まさかこの子も!?
「やっとわかったか。見えるってことはやっぱりいるんだな。見せろよ」
「えっと。こー?ですか?」水乃はさっき男子がしてたように人差し指を男子のおでこに当ててみた。
「ちっ。違う!お前の近くにいるお姫さんはどこの星のお姫さんだ!?」いきなり怒鳴るように言った
「えっ、えっと、水星です!」すると水乃の右手をつかみ中指を自分のおでこにあてはじめた。水乃はいっきに手を自分のほうにひっぱり
「なんなのよ!さっきから!自己中心的に!まず名前ぐらい言いなさいよ!!」大声でどなった。そのあとにわれにもどるように、
〔なにゆってんだろ水。この人不良だよこわいんだよ、あーやった、死んだは〕そー思っていると。
「ぷっ!はははは、何言ってんだ。ばかみてーだな、はは」
〔え!?〕怒るどころか笑われた。
「お前おもしれーな!俺の名前は火野悠!こいつが俺の前世とかほざいてる、」
「フレイムだ!」そーゆうと、ガッツポーズを決め出した。
「お久しぶりですねーフレイム!」
「おう!ディーネ、元気してたか?」そーゆうと、2人は仲良く話し始めた。
「ちょっとディーネまって!知り合いなの?」
「そうだ!俺は火星の王子だからな、たまにひらかれていたパーティーとかで一緒遊んだからな」
「彼は昔からやんちゃでした!」ほんわか話し出した。水乃はこれ終わらないのではないかと、思い火野悠に自己紹介をした。
「海野水乃です。こっちは」すかさずディーネは反応し、
「ウォータープリンセスウンディーネと申します!ディーネとお呼びください!」
「知ってるっつーの!同じクラスだし、お前いっつも1番うしろの端っこで音楽きいてるやつだろ?」
〔げ!?ばれてた!?〕水乃はずっとばれてないと思い込んでいたからちょっとしょっくだった。
「で、頼みがあるんだ、」
「な、なんですか?」
「俺と一緒に、」
〔まさか、これはこ、こくはく!?〕ディーネはドキドキしながら火野悠のことを見ていた。
「気るのを手伝ってくれ!!」あの不良が頭を下げてを前にだして頼んでいる。水乃はどーすればいいのかわからなかった。確かに気るのは大変だから仲間はほしかったけど、あの姿を見られたくはないし、だからといって断ったらかわいそーだし。水乃はの頭の中の天使と悪魔が戦っていた。
「おい、おせーんだよ早く決めろよ!俺ひとりで気るの大変なんだよ」
「男としてだせーぞお前」
「しかたねーだろ!俺は早く願いを叶えてーんだよ。」
〔この人にもちゃんとした願いがあるんだ。〕そー思うと断るのが嫌になっていき、むしろ手伝ってあげたくなってしまった。
「わかった。火野」
「ほんとうか!?さんきゅなー!!」不良もこんな顔するんだってゆうぐらい笑顔ではしりまわっていた。
「それじゃ、じゃーなー!」気がついたら夕焼け。そのそらのなか悠ははしって帰っていった。