「浅川さん、日直だよね?

これ、理科準備室まで楠木君と運んでくれない?」


「あ、はい」


先生から渡されたノートとワーク。


それを、日直の楠木君と少し喋りながら理科準備室まで運んだ。


運んでる途中、目に写った光景。


幼なじみの、鈴谷千莉ことせんちゃんが、女の子といちゃいちゃしている光景。


また、違う人……。


私は、ふいっと目をそらした。


女の子が5人くらいせんちゃんの周りを取り囲んでいる。


だから、きっと見えない、気づかれてない。