はながすきなんだよね。
そう言うと、ハジメマシテの人には大抵、
へぇ女の子っぽいんですね、とか、
名前にあってるね、とか、
あーなるほど確かにそんな顔をしてるね似合う似合う根暗な感じ、とか
そういうことを返される。
因みに前者がほとんどで、後ろの言葉を言った失礼極まりないヤツとはなぜか今や一方的に絡まれる仲になってしまった。本当に、なぜ。
そして、ニドメマシテとか、それ以降の人には大抵、うん、イントネーションがね、違うよね、うん、と苦笑いされる。
そうして次には、本当騙されたよね、この顔なのに、と続く。
因みに例の失礼極まりないヤツから、ニドメマシテの時、ハナコさん、と呼ばれて以降、私のあだ名は決まってしまった。
ハナコさん。
鼻子さん。
鼻が好きな鼻子さん。
だけど、ちょっと待ってほしい。
私は決して鼻が好きなわけじゃない。
"美しい鼻"が好きなだけなんだ。