「ヤベー母さんっなんで、起こしてくんなかったんだよっ」
俺は階段を駆け下りてリビングに向かった。
「何度も起こしたわよっあんたが起きないからでしょっ」
母親は、ブツブツ文句をいいながら洗濯物を干してる。
俺は、気にもとめず顔と歯を磨いて学校に向かった。
俺の通ってる学校は歩いて20分のところにある。
前は、チャリで行っていたが親に運動不足だから「歩けっ」と言われたのがきっかけで歩いて行くようになった。
「チャリなら余裕だなっ」
飛ばせば5分か10分くらいで行ける。
今は8:00。
よしっ行ける。
俺は、チャリを飛ばして学校に向かった。
チャリをおいて教室向かった。
教室についたのは8:10。
余裕でついた。
俺の学校は人数が多くてABCDEFまである。
俺は、E組。
「よー、はよっ」
「あぁ秋、おはよっ」
教室に入ろうとした時後ろから声をかけられた。
相手は、橘 秋(たちばな しゅう)。
同じ名字でよく中学から前後になって仲良くなった。
一番仲いいかな?
「今日は、遅かったな?」
「あぁ、寝坊してさっ」
俺は、結構早く学校に来てる方だ。
だいたい8:00くらいにはついている。
「珍しいなっ」
「そーか?」
他愛も無い話をしていると担任が入ってきて、ホームルームが始まった。
「えっと、今日は転校生が来てる」
転校生?
この時期にか?
前のドアから女の子が入ってきた。
お団子頭の美人でスラーとしたひと。
俺の目は、釘付けになった。
「えっと、井澤優奈です。よろしくお願いします!」
彼女は、照れくさそうに言った。
俺は、彼女から目が離せない。
"ビビッときた"
そんな言葉では表せない。