「よも、咲見ててね」

「は~い」

 ママはご飯を作りに台所に行く。

 ねーねの近くには、望亜と咲がいて、ぼくは絵本を読んでる。

 もう絵本も読めるもんね!望亜にも読んであげれるもん!

 でも、ねーねに読んでほしいな。
 ママでも、パパでもいい。もっとぎゅってしてほしい。

 ううん!ダメだ!
 ぼくはお兄ちゃんだから、もう1人でできるもん!だから、我慢、しなきゃ。

「あ、咲ちゃん上手だね~」

 咲ちゃんが、ころんってして、ねーねにバタバタしてた。

 ねーねが咲ちゃんをお膝にのせると、咲ちゃんはねーねの指を食べちゃった。

「咲ちゃ~ん、ばっちぃよ~?」

「ん!」