「ふえ~ん」

「ママ!さきちゃんないてる!」

 さっきまでいい子でねんねしてたのに、さきちゃんはいつもいきなり起きておっきな声でなくんだ。

「とも、ありがとね。咲はご飯かな~」

 ママはすぐに来て、ぼくの頭をぽんぽんってしてから咲ちゃんをだっこするんだ。

 あ、ぼくの名前は、はるのともき!もうすぐ6才になるんだ!

 ぼくには、いもうとが2人と、ねーねが1人いるの!望亜と咲はぼくがまもるんだ!

「…ん、まま…」

「みあ!さきちゃんごはんだから、じゃましたらダメ!」

 ぼくと一緒に遊んでた望亜が、ママのところに行こうとしたから、ぎゅって手をつないだ。

 望亜はほっぺをぷくってさせたけど、我慢してくれた。
 いいこってあたま、なでなでしたら望亜はちょっと笑った。