「…よもちゃん、俺さ、よもちゃんのこと好きだよ」

「ありがとうございます?」

 うわ、やっぱり意味分かってない。なんでこんな話するんだろうって顔によく出てる。

 …でも、今はそれでいいや…。

「だからさ、これからも一緒にいてもいい?」

「はい!こちらこそ、お願いします」

 元気のいい返しをしてくれたよもちゃんは、暑いから戻ろうと倉庫に戻っていく。

 その背中に笑みを向ける。

 今はまだ、友達のままでいい。

 だけど、いつか。キミの隣を歩いて、守れるように、導けるように、キミの隣を歩けたらいいな。

「雷斗くん!朔夜さん呼んでますよ!」

「今行く!」

 倉庫に入る普通サイズのドアを開けて待つよもちゃんに駆け寄って、一緒に中に入る。

 朔夜さんが苦笑を浮かべたのは、多分全部悟ったからだと思う。