「大宮くん、いつの放課後空いていますか？」

「え？」

「嵐鬼にご招待します。既に総長には話を通してあるので」

　突然のことに頭がついていかない。

　えっと、つまり…。

「連れてってくれるの！？」

「はい。変わった子がいますって話したら朔夜さん連れて来いって言ってたので」

「か、変わった子って…」

　よもぎちゃんは少し変わってるのかもしれないって思ったのは秘密だ。

　その日の放課後にさっそく連れて行ってもらうことにした俺は、帰り道、晴野さんの隣を歩く。